ギター初心者の最大の壁と言われている”Fコード”。このコードが弾くことができれば、いろいろな曲が弾けるようになってきてギターを弾くことが楽しくなってきます。しかし、それまでが大変で、私の周りでギターをすすめられて始めた人の9割が”Fコードの壁”で挫折してしまいます。一度挫折してしまった方も、今弾けなくて困難を極めている方も「弾けるじゃん!」と思ってもらえるように、私自信全身全霊をもって”Fコード”を研究しましたので参考にしてみてください。
Contents
そもそも”Fが弾ける”とは
たまに見かけるのが、何弦か鳴っていない状態で自信満々で弾いている方がいます。本人はいいかもしれませんが、聞いている側はなんだか不安になります。1弦から6弦のすべての弦を鳴らすことを始めから目標にしましょう。
今回この記事ではFコードで6弦すべての弦が鳴った状態のことを「Fが弾ける」と定義します。
Fコードの構成
上の図では、一番太い6弦が左から右へ一番細い1弦です。Fコードの構成音である「F(ファ)・A(ラ)・C(ド)」がそれぞれの弦で割り当てられています。6弦はF(ファ)、5弦はC(ド)、4弦はF(ファ)、3弦はA(ラ)、2弦はC(ド)、1弦はF(ファ)です。例えば、Fコードの構成音の1つが鳴らないとコードが崩れてしまうので、聞いた側はおかしな音に聞こえてしまうことがあります。
一番太い6弦を1フレット押さえることで、ベース音である「F」を鳴らします。余談ですが、全てとは言い切れませんが、コードを押さえたときの一番低い音は、「G」や「C」などのコード名と同じ音になっています。
・6弦から一音ずつFコードを弾いたとき
・ジャーンとFコードを弾いたとき
Fコードの押さえ方
基本的な押さえ方
- 人差し指で1フレット全部(セーハ)
- 中指で3弦の2フレット
- 薬指で5弦の3フレット
- 小指で4弦の3フレット
です。
1フレットのセーハはすべて押さえないといけないわけではなくて、3・4・5弦は押さえなくてもいいです。つまり、1・2・6弦だけセーハできていればいいのです。他の3・4・5弦を中指・薬指・小指で弾く部分ですが、”Eコード”の押さえが1つフレットがあがっただけですから、難しく感じたらEコードで練習しましょう。
いろんな”Fコード”の押さえ方
他の押さえ方はないのか!・・・というとあります。
6弦1フレット親指型
1フレットを人差し指で全てセーハせずに、1・2弦を人差し指で二弦とも押さえます。そして、残った6弦は親指でむぎゅっと押さえます。セーハが苦手でやりたくない!ということだったり、コードチェンジする上でこちらのほうが便利だったりします。
パワーコード
ベースに似た低い構成音だけで鳴らすことができます。よくエレキギターで、バンドでリズムをとっているようなフレーズのときに使います。かっこいい。
その他押さえ方
ほとんど使いませんが、コードの流れから様々な押さえ方に変えることがあります。チューニングの仕方も1つではないので、それが変われば押さえ方も変わります。
押さえ方のコツ
なんでもかんでも適当に何回もジャンジャン弾けない方法で練習していても時間がムダになってしまうので、自分なりに”なぜ弾けないのか・・・”と考えて調整していくことをおすすめします。また、弾けているかどうかの確認は、ジャーンと弾くのではなくて、6弦から一本ずつ弾けているかきちんと確認しましょう。これから、確認できることと、コツを挙げていきます。
フレット区切りの近くで押さえる
例えば、6弦1フレットを押さえるときは、2フレットに近い側のフレットの区切りの近くを押さえるようにします。少しの力で押さえることができます。また、綺麗に音も鳴ります。逆に離れていると相当力を入れないと押さえることができません。まずこれは必ずできているか確認しましょう。
押さえる順番を変えてみる
一番難しいからと人差し指のセーハから押さえている方も多いと思います。一回考え方を変えて、中指(5弦2フレット)や薬指(4弦2フレット)から押さえてみると案外簡単にいけたりします。
ギターの傾き具合を変えてみる
指盤を見ながらだとどうしても、体のほうにギターが倒れがちですが、一回ギターを立てて鳴らしてみると弾けるかもしれません。
自分の人差し指を観察する
人間の人差し指は曲げやすいように関節ごとにへこんでいます。へこんでいない部分でセーハするように気にかけてみましょう。よく言われるのが人差し指を指盤に対して斜めに押さえるなどです。
人差し指の根っこのほうから押さえてみる
人それぞれ指の形は違いますが、私の場合は指の根っこのほうでセーハするとうまいこと鳴ります。
手首の向きを変えてみる
CコードやGコードのときの手首の向きとは変化をつけるといいです。指を指盤に対して立てて弾くクセがついている方は、少し倒しめにすると人差し指のセーハがしやすくなるかもしれません。倒すということは手首を体側に少し戻すということです。
逆に倒しすぎて3~5弦が隣で押さえている指にぶつかっている場合は、少し立てることができます。立てるということは、体とは逆がわに手首を向けるということです。
BmやF#mなどを弾いてみる
Fコードがどうしても弾けない場合は、弾けているイメージがつかめきれてないときがあります。それで、BmやF#mなどのセーハする部分が異なるコードなら弾けるかもしれません。一度Fコードから離れてイメージがつかめるように挑戦してみましょう。
カポタストをつけてみる
2フレットや3フレットにカポタストをつけてから、Fコードを押さえてみると握った感じが少し違います。ポジションによって弾ける場所があるかもしれません。一度弾けると自信に繋がってやる気がみなぎってくるのでやってみる価値はあります。
爪を切る
爪が長いと押さえにくいです。どんなに上手いギターリストも爪をしっかりきっている人がほとんどです。深爪にする必要はありません。
どうしても鳴らない場合
「自分にギターなんて似合わないんだ・・・もうだめだ・・・プイッ」となってしまう前に、出来ること。
弦を変える
弦には「太さ」や「硬さ」に種類があります。楽器屋さんにいって柔らかい弦を紹介してもらって変えてみると弾きやすくなるときもあります。高い弦が弾きやすいということはありません。
他の押さえ方にする
「3.Fコードの押さえ方」でも書きましたように、人差し指でセーハするFコードにこだわらなくても、他の押さえ方でも同じ音はでます。
ギターが体にあってない
ギターのネックの太さや、フレット感の広さはギターによって様々です。一度楽器店に行って自分にあっているかどうか聞いてみるのも1つの手です。
弾けなくてもいい
Fを弾かなくても弾ける曲はあります。
ギターで使うアイテムでカポタストというものがあります。これは、ギターの特性を活かしたアイテムで1つのフレットを全て押さえてくれます。それによって”移調”することが可能です。移調すればコードが変わるので、Fを弾かなくても弾ける曲が増えます。
まとめ
いくらFコードを押さえてジャンジャン同じ練習してもなかなか弾けるようになりません。なぜ弾けないのかを常に考えて改善しながら鳴らしてみることが、上達の近道だと思います。Fコードのない曲もあるので、その弾ける曲で楽しみつつFコードもついでに少し練習しとこうかなという気持ちで楽しく弾いていきましょう!
また「こんなことに気をつけるようになったら弾けるようになったよ!」ということがあったら是非教えていただければ幸いです。
参考にできるサイトなど
・Fコードの押さえ方と攻略法/初心者集まれ!指板図くんのギター・コード講座 第19回
・多数のギター挫折者を生み続ける「Fコード」克服法
・Fコード の押さえ方 -バレーコード攻略法
番外編
手が小さいからギターに向いてないかもと思っている方へ。実際わたしの手は小さいです。自分の手を測ってみると、手の長さが178mmでした。下記サイトによると「Sサイズ」でした。
・手の測り方
確かに、他のギター仲間と手の大きさを比べると一回りの小さいです。それでも、工夫と練習でなんとか弾くことは可能です。小さい手のギターリストの皆さん!お互いでっかい手なんかに負けずに頑張っていきましょう♪
おすすめ関連記事