“Wox”で超高速ファイル検索!ウェブ検索・システム操作も瞬時にできるフリーソフト

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WIndowsでファイル検索するとき、エクスプローラーの検索を使っている方が多いかと思います。しかし、”Wox”というフリーの高速ファイル検索ソフトを使用するなら、ファイル検索が今までよりもずっと高速に簡単にできるようになります。この記事では、”Wox”の魅力と使い方を簡単にご紹介します。

Woxの魅力

「Wox」は、プラグインシステムを備えたコマンドランチャー。Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 10で動作を確認した。“GitHub”のプロジェクトページからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 4.5.2以降が必要。

高速検索ツール「Everything」と連携、プラグインで機能を拡張できるランチャー「Wox」

瞬時に検索

Woxは、WIndowsが認識しているHDD内のデータをくまなく検索し、ユーザーが指定したワードに近いファイルやフォルダーを瞬時に表示します。「瞬時に」という点がポイントです。Windowsのエクスプローラーで所在のまったくわからないファイルを検索する場合、結果が表示されるまで数十秒かかることがあります。しかし、Woxはその時間がありません。あり得ないと思われる方は、一度利用してみてください。

そもそもWoxは、”Everything”という高速なファイル検索ソフトをより使いやすくした無料のソフトウェアです。それで、WIndowsのエクスプローラーよりも高速なファイル検索が可能となっています。

Everything 高速なファイル検索ソフト

なんでも検索 ささっと実行

GIFファイル クリックで閲覧可能 chromeとthunderbirdを起動

Woxには、検索できないファイル形式がほとんどありません。エクセル(xlsx)やワード(docx)、画像(png・gif・jpeg)、音楽(mp3・acc・wma)、動画(wmv・mp4・flv)など難なくファイル検索されます。また、windowsの実行ファイル(exe)も検索されるので、デスクトップにショートカットアイコンを配置せずとも、簡単に起動させることができます。デスクトップに戻るよりも、Woxを使ったほうが起動までの時間が速い場合もあるかもしれません。

いつでも検索

またWoxは、ショートカットキーで呼び出せます。デフォルトでは、”スペースキー”+”Altキー”で呼び出しです。ブラウザを開いているときも、ゲームをしているときも、絵を描いているときも、ふと何かを思い出して、あのファイルを開きたいとなったとき、そのショートカットキーを押します。そして、そのファイルの語句をちょちょいと入力すれば目当てのファイルを見いだせます。

ローカル検索だけじゃない

さらにWoxは、プラグインシステムを導入しています。ローカル上のファイルを検索するためだけのソフトだったはずが、別のツールも備えるようになります。例えば、google検索プラグインです。Woxを起動し、「g」と入力して、スペースを入力後 ワードを入力し、エンターを押せばブラウザが開かれ検索されます。

Woxを利用できる状態にする

Woxの動作環境

Woxの動作環境に関してですが、OSは Windows 7 以上(Windows 8/8.1 , WIndows 10)であれば動作するようです。筆者の環境はWIndows7 64bitですが、正常に動作しています。

Woxをダウンロード

ここからは、Woxを利用できる状態にするまでの簡単な手順をご紹介します。まず、Woxを入手します。

wox_home

Woxは、Wox公式サイト(http://www.getwox.com/)よりダウンロードできます。”Download”と書かれているボタンをクリックしましょう。

 

現時点で最新かつ安定版(Latest release)の”v1.3.183”をダウンロードします。”Pre-release”版は利用しないほうが良いでしょう。以下のファイルをダウンロードします。

  • everything.exe
  • python.exe
  • wox.exe

最新版の場合、ときに不具合が生じることがあります。その場合は、古いバージョンのexeファイルをダウンロードしましょう。

pythonは、JAVAやCなどのプログラミング言語の一種です。Woxは、その言語を利用しているため、pythonをインストールする必要があります。パソコンに大きな負荷をかけるものではないので、安心してください。

Python(パイソン)は、汎用のプログラミング言語である。コードがシンプルで扱いやすく設計されており、C言語などに比べて、さまざまなプログラムを分かりやすく、少ないコード行数で書けるといった特徴がある。

Python – Wikipedia

 

Woxのインストール

ダウンロードが完了したら、それぞれを実行してインストールします。以下の状態が確認されるなら、インストール完了です。

  • デスクトップに”Wox”アイコンが配置されている。
  • 画面右下のステータスバーに”Wox”アイコンと”Everything”アイコンが新たに表示されている。

上述の「Woxの魅力」で紹介したように、”Wox”は”Everything”を利用していることがわかります。”Everything”がインストールされていないと、肝心な検索ができません。”Wox”は、あくまでも”Evertything”を補助するソフトウェアです。デスクトップの”Wox”アイコンは削除して構いません。

Woxの使い方

(※ Woxのバージョンによって設定項目などの表記が異なる場合があります。)

呼び出し

デフォルトの状態であれば、”Altキー”と”スペースキー”を同時に押下で”Wox”を呼び出します。呼び出すと、画面中央に入力画面が表れます。”Esc”押下(又は、”Altキー”と”スペースキー”を同時に押下)で”Wox”の入力画面を解除します。

入力

目当てのファイルの単語を入力します。今回は”chrome”と入力しました。実行ファイル→フォルダ→ファイルの順に該当するものを表示していることがわかります。情報を絞り込みたいなら、”スペース”を入力し任意の文字を追加します。&検索され結果が瞬時に表示されます。これは、検索エンジンと同じ仕組みですね。

選択し開く

目当てのファイルが見つかったなら、”カーソルキー”でそのファイルを選択し”Enterキー”を押下します。すると、そのファイルが開きます。それがもし実行ファイルなら、ソフトウェアが起動します。それがもしフォルダなら、エクスプローラーが起動しディレクトリを表示します。

そのファイルのディレクトリを見たいというときがあります。その場合は、”Enterキー”を押下する代わりに、マウスで右クリックしましょう。すると、”Open containing folder”と”Set as topmost in this query”と表示されます。それぞれ、「開いているフォルダ」と「このクエリの一番上に設定する」という意味です。従って、”Open containing folder”を選択すると、そのファイルのディレクトリを見ることができます。”Set as topmost in this query”は、同じ語句で検索した場合に、そのファイルが検索結果として最上部に表示されるようになります。

Woxのもっと便利な使い方

“Wox”を使って超高速ファイル検索する方法は、以上ですべてです。しかし、”Wox”はもっと便利な使い方があります。すべてを紹介できませんが、以下に少しご紹介します。

プラグインを利用する

“Wox”は、プラグインを利用することで、高速ファイル検索以上の性能を発揮します。デフォルトで導入されているプラグインが幾つかあります。どんなプラグインが導入されているかは、設定画面から確認できます。設定画面は、次の二種類の方法で表示できます。

  • 画面右下のタスクバーにある”Woxアイコン”を右クリックし、表示されるリストから”Setting”を選択。
  • “Wox”を呼び出し、”Plugin”と入力した結果を選択。

そして、”Plugin”タブを選択しましょう。

Woxプラグイン活用例①:Google検索

もっとも利用価値が高いと思われる”Wox”で”Google検索”する方法をご紹介します。”Plugin”画面の”Web Seaches”プラグインを選択すると、右画面に”Action Keyword”と”URL”が表示されます。ここで、ウェブ検索の設定を追加したり変更したりできます。

“Action Keyword”で設定した文字列は、このプラグインを利用するという合図を”Wox”に送るための単語です。Google検索であれば、”g”と”スペースキー”を入力すると、その合図を送ります。

その後に検索語句を入力します。その検索語句は、”URL”の”[q]”に代入され、その”URL”に基いてブラウザが開かれ表示します。

例えば、”wox 使い方”と検索する場合、”Wox”を呼び出し、「g wox 使い方」と入力し、”Enterキー”押下でブラウザが開かれ結果が表示されます。

Woxプラグイン活用例②:Windowsのシステム操作

“Wox”でコマンドを入力すれば、シャットダウンやログオフなどのWIndowsのシステム操作を手軽におこなえます。”Plugin”の”System Commands”プラグインをみると、そのコマンドを確認できます。

例えば、Windowsのシャットダウンであれば “Shutdown” というコマンドであることがわかります。再起動であれば、 “Restart” ですね。スリープ(Sleep)やログオフ(Log off)、ロック(Lock)もできます。それぞれ、お試しください。

Woxプラグイン活用例③:電卓

“Wox”で簡単な計算ができます。加算(+)減算(-)乗算(*)除算(/)べき乗(^)などが利用可能です。あまりにも桁数が多いと正確な数値が表示されません。あくまでも簡単な計算にのみ使えるものとお考えください。

プラグインを追加する(Google Translate)

デフォルドで導入されているプラグインに加えて、”Wox”公式サイトで公開されているプラグインを追加することができます。”Plugin”画面の “Browse more plugins“と書かれた青いリンクを選択します。

ブラウザが開かれ導入可能なプラグインが掲載されているページが表示されます。今回は、Google翻訳プラグインを導入します。”Google Translate”を選択します。

“Google Translate”の紹介ページが表示されます。その使い方がGIF形式の画像で表示されていますね。その上には、プラグインインストール用のコマンドが掲載されています。このコマンドをコピーして”Wox”を呼び出しペーストして”Enterキー”を押下します。いろいろと尋ねてきますが、すべてOKを選択します。

プラグインがインストールされると、”Plugin”画面にインストールしたプラグインが表示されます。今回インストールした”Google Translate”が表示されていますね。

“Google Translate”は、プラグイン実行命令としてまず”tr”と”スペースキー”を入力します。そして、 翻訳元の言語の略称+”スペースキー”+翻訳後の言語の略称+単語の順に入力します。少し待つと結果が表示されます。

このプラグインの他にも、クリップボードにアクセスしたり、Youtubeの検索結果を表示したり、プロセスを切ったりできるものが公開されています。ぜひお試しください。

Wox Plugin List

Woxの設定を変更する

Woxは、変更できる設定があります。いくつか確認しておきましょう。

言語の設定

言語設定の変更が可能です。”Version 1.3.183″ では、12言語に対応しています。完全ではありませんが、日本語にも設定できます。

起動設定やその他の変更

設定画面の一般(General)タブでは、”Wox”の起動設定などを変更できます。当然のことながら、”Wox”をいつでも呼び出せる状態にするには、”Wox”が起動され常駐していなければなりません。ここでは、Windowsのスタートアップ時にWoxを起動するか、ウィンドウがフルスクリーン時にホットキーを無効にするか、などを設定できます。通常利用であればデフォルトの設定のままで問題ありません。

ホットキー(Hotkey)の変更

Woxの呼び出しホットキーは、初期状態なら”Altキー”と”スペースキー”です。設定画面の”Hotkey”タブで、別のホットキーに変更可能です。ひとつのホットキーだけではなく、”Add”ボタンから追加のホットキーを設定することもできます。

 

テーマ(Theme)の変更

“Wox”を呼び出したときのテーマの変更ができます。設定画面の”Theme”タブを選択します。デフォルトでは、7種類ほどのテーマから選ぶことができます。フォントの変更も簡単ながら可能です。

オリジナルテーマを利用する

また、公式サイトでは、オリジナルのテーマを作成することもできます。下記リンクからどうぞ。

http://www.getwox.com/theme/builder

独自にスタイルしたテーマを公開している方もいます。ここでは、そのテーマの導入の方法をご紹介します。そのテーマは下記リンク。”Install manually”からzipファイルをダウンロードします。

Dracula  https://draculatheme.com/wox/

そのページでは、テーマのインストール方法も掲載されています。

Activating theme
1.Move Dracula.xaml to Wox\Themes\
2.Open up Wox by running it or hitting your global hotkey
3.Type settings and run Settings, Tweak this app
4.Go to the Theme tab and select Dracula and exit out of settings
5.Your theme is now applied.

Dracula  https://draculatheme.com/wox/

ダウンロードしたファイルを解凍したものから、”Dracula.xaml”を探します。それをコピーし、”Wox\Themes\”へ貼り付けます。Windows7であれば、そのディレクトリは”C:\Users\[UserName]\AppData\Local\Wox\app-1.3.183\Themes”を指します。”Plugin”画面の”Plugin Directory”リンクからも簡単に参照できます。Themeフォルダーがなければ、作成しましょう。

“Wox”を呼び出し”Setting”と入力し設定画面を開きます。そして、”Theme”タブを開くと新しいTheme(Dracula)が追加されているはずです。それを適用しましょう。

Woxの使い方をマスターしてより効率的にWindowsパソコンを使っていこう

Woxの魅力と使い方のご紹介は以上です。このソフトを中心にWIndowsを利用すれば、以前よりも効率的に作業をおこなえるに違いありません。

 

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