録音をしたいシーンはよくあると思います。いざ録音しようと思って、スマホなどのアプリで録音しても雑音が多すぎて、メインで聞きたいものがあまり聞こえないことも多いです。そこで、一家に一台ちょっと高音質なPCMレコーダーを持っていれば、何かと役に立ちます。
一言、PCMレコーダーといっても種類が多くて、どれがいいのか分からないと言う方も多いようです。そこで、今回私が購入したPCMレコーダー“ZOOM H2n”をご紹介して、購入の参考にして頂ければと思います。
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操作が簡単
レコーダーの基本操作は、たったの3ステップ。①ダイヤル式スイッチでマイクパターン(MS/XY/SURROUND)を選択、②GAINボリュームでマイクの入力感度を調節、③RECボタンを押して録音スタート。シンプルな操作で、簡単かつ確実に録音できます。本体側面に装備されたジョグレバーにより、録音ファイルの選択と再生、各種機能の設定も、片手で快適に行えます。
実際私は、”H2n”が届いてさっそく使ってみようと思って開封して、操作に迷うことなく録音を開始することができました。
細かい設定や、機能選択もマニュアルが日本語で付いていて、わかりやすく解説されているので迷うことはありません。
MS方式とXY方式を採用
MS方式とXY方式を使い分けて使用することができます。それらの方式とは何なのでしょうか。
MS方式とは
MS方式は、マイクに対して360°の音を拾うことができます。つまり、臨場感のある、奥行きのなるレコーディングができるということです。更に、”H2n”はオプションで、拾う角度を360°以下にも選択することができるので、用途に応じてしっかりと録音できます。
XY方式とは
XY方式は、マイクに対して正面90°の音を拾うことができます。
左右のマイクと音源からの距離が常に一定になるため、音源との距離差によって生じるタイムラグを解消。
上記のように”ZOOM”公式ページに書かれていて、距離が離れることで、花火の音のようなタイムラグが生じないように設計されています。
ゲイン調整(マイク感度)ができる
“MIC GAIN”というツマミで、音声の露出度みたいなものを変えることができます。つまり、マイクが拾う音の量を変えることができます。これによって、聞きたい音だけを聞こえるように調整できるので、ノイズがあまり入らないようになります。カメラでいうと、ピントをあわせるのに近い気がします。
しっかり自立する
しっかりした形をしているので、平らなところに置くならば自立します。PCMレコーダーは細くて自立しないものが多いですが、自立することによって、マイクが360度の音を拾うことが簡単にできるので良い点といえます。
役立つオプションが充実している
録音機器として、必要だろうと考え抜かれたオプションの数々は使い勝手がいいです。特にこれはいい!と思った点をご紹介します。
メトロノーム
“H2n”の左サイドには、LINEOUTでイヤホンなどを挿して、録音したデータを聞けるようになっています。メトロノーム機能が搭載されているので、テンポをイヤホンで聞きながら演奏ができるので、テンポを保った安定した演奏ができます。
データの編集
通常”H2n”はWAVで録音したものを保存しますが、MP3に変換する機能(エンコード)も搭載しているので、Youtubeにアップロードする際や、仲間と共有するときに便利です。
データはSDカードに保存され、2GBのSDカードが本体に付属で付いています。
録音してみた
自分でギターを弾いて録音してみました。ジブリで有名な、千と千尋の神隠しの「いつも何度でも」です。聞き苦しいところはご了承ください。
録音の環境は、私の部屋で机の上に”H2n”を置いて、その40cmぐらい間を置いてギターを弾いています。近くにデスクトップパソコンが起動しているので、ファンが回っている音が聞こえたり、生活音も聞こえています。しかし、それらの音はほとんど拾うことなく、しっかりメインのギターの音を拾ってくれています。
鮮明に拾ってくれるので、ちょっとしたミスもモロにばれてしまいます(´・ω・`)ウウ。
注意点とデメリット
ちなみに、ちょっとここは嬉しくない部分ですが、ACアダブターやUSBケーブルなどは別売りです(¥3,800円税抜)。USBケーブルは100均などで売っているので、それを使えば買う必要もありませんが、リモートコントローラや、三脚などがあるので欲しい方はぜひどうぞ!
SDカードと、電池は本体に付属でついています。
まとめ
まさしく、録音するために必要な機能はきちんと備えられた本格的なPCMレコーダーです。価格も、1万~2万の間で売られているので、是非一台検討してみるのはいかがでしょうか。